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luxe jewelry

 
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「スプーンですくって
食べてみたい」

そんな言葉がスッと出てくるほどに
その日の海は、ゼリーだった。

淡くて、透明で、ぷるぷるで

スプーンですくったらプルン!とすくえる
愛おしいゼリー!


沖縄で生まれたのに
海にも沖縄にも行く機会が少なかった私は

ひょんなことから先年の秋、沖縄に通うようになり
(青を見に、とか、沖縄そばを食べに、とか
用事とも言えない用事を口実に、友人とふたりでせっせと通ったあの日々よ!)

その日はカフェで揚げたてのマラサダを頬張ったあと
海に来ていた。


爽やかな風は頬に気持ちよく

どこまでも広がる青は
グラデーションが空まで続き


海は何にも囚われず
区切られず

たっぷりと気前よく、そこにあった。

 

「たっぷり、みちみち、ふんだんに」

これは私の好きな世界観だけれど

「スプーンですくって食べたい海」は
まさにその世界観を体現していて驚いた。


これこれ!と細胞が喜んでいたし

こんな眺めに出会えるなんて
旅って最高だな、と心がふるふるした。


だから翌年バンコクで
アクアマリンに出会えた時は

「ふあーー」とか「ひゃあーー」とか
言葉にならない喜びの声が出た。


ぷるぷるなのだ。

淡くて透明なのだ。

「あの日の海をそっくりそのまま
宝石にしてみました」なのだった。


私はたちまち虜になり

リングに仕立ててもらった今も
毎日うっとりと眺めている。

 

アクアマリンは
パートナーシップに潤いを持たせてくれる石らしい。

石言葉は「幸せな結婚」
あまりにピッタリで、膝を打つ。


結婚12年目になるけれど
確かにパートナーシップに必要なのは
「潤い」なのだ。


カサついたり、ギスギスした日も
もちろんあっていいのだけれど

そんな時は、リングを目にして
何度も何度でも思い出す。

「たっぷり、みちみち、ふんだんに」

 

ちなみに、もうひとつの石言葉は
「人生の航海」

旅のお守りとしても人気だそうで
私自身、もう4カ国も一緒に旅をしている。


カナダのビクトリア島で
「リングのブルー」と「海と空のブルー」が重なった眺めは
忘れられない。

【 Life is a voyage  】

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旅先では早起きをする。
「夜明けの青」を見るためだ。

夜明けの青は、なんとも美しい。
ネイビーブルーの中に
紫や赤やいろんな色が混ざり合い
「何色」と断定できない、深くて透明な色なのだ。


2021年、秋のこと。
熊本の阿蘇で見た早朝の空を
今でも時々思い出す。
どこまでも広がる美しい青に
プラチナのような星が無数に瞬き
わぁ、とため息をつくと
白い息が澄んだ空気に溶けていった。


そこは、草原に囲まれたキャンプ場で
前日は夜更かしして、友人夫婦と夫と語り合った。
(火を囲むと、普段しないような話も
素直にほろほろ出てくるのは何故だろう)

それぞれのこどもたちはもう寝ていて
私たちは火を囲みつつワインを飲んだり
スモア(焼きたてのマシュマロとチョコレートを
全粒粉のビスケットで挟んだ悪魔のスイーツ!)を頬張ったりした。

ライト代わりのスピーカーから小さくJAZZが流れ
トニーベネットとレディガガは
「LOVE FOR SALE」と歌っていた。

前日までの物語とこれからの希望を含んだ
イマココの青。

ブランケットにくるまり、静かな夜明けの青を眺めた。


バンコクでこの宝石に出会ったとき
「夜明けの青だ」と、すぐに分かった。

分かったとたん胸がドキドキした。
ずっとこんな青を探していたのだ。

夜明けの空に少しずつ透明と希望を足し
星や月の光を受けた美しい夜明けの青を。

「このネイビーすごくいいね」
私がつぶやくと、隣で友人が言った。
「ネイビー?紫にも見えない?」

たしかに、角度や光の具合で、透明にも紫にも
緑のようにも見えるのだ。
タンザナイトは、様々な色に変化する性質が
あるらしい。
まさに夜明けの空!

私はますます、その青が気に入り
リングに仕立ててもらうことにした。
さらに「夜明けの青にはプラチナの星も
添えなくちゃ」とダイヤモンドのリングも
オーダーし、今では重ねづけを楽しんでいる。

タンザナイトは
「知性と落ち着きをもたらす石」らしい。
「希望」という石言葉もある。

まさに、夜明けの青は
静寂な希望に満ちている。

とらわれそうになった時
振り回されそうになった時
私は自分に「一旦、落ち着け」と声をかけ
熱いお茶を飲み、手元のリングをじっと見つめる。

美しい青は
いつだって本質を思い出させてくれるのだ。

夜明けの青。冷静と情熱。希望。
何度でもそこからまた
始めればいい。

【A MOMENT AT DAWN】
  -夜明けの時 -

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